トルコとギリシャの間のエーゲ海で発生した地震と津波では、これまでに78人の死亡が確認されました。津波で転覆するなどして22隻の船が沈没したことも明らかになり、浸水した沿岸の地域では泥を洗い流すなどの作業に追われています。
先月30日に発生したトルコとギリシャの間のエーゲ海を震源とするマグニチュード7.0の大きな地震では、倒壊した建物の現場で、がれきの下に取り残されている人の捜索と救助活動が続けられています。
トルコとギリシャの当局によりますと、トルコでは76人が死亡、962人がけがをし、ギリシャでは2人が死亡、19人がけがをしました。
また、津波も発生し、トルコ政府は1日、船22隻が転覆するなどして沈没したほか、43隻が陸上に乗り上げる被害があったことを明らかにしました。
津波で1人が亡くなったトルコ西部イズミル県の沿岸の町セフェリヒサルでは、住民が、自宅や店舗に流れ込んだ泥を洗い流す作業に追われています。
土産物店を経営する男性は「水に流された商品棚を回収して洗っています。それ以上何もできませんが、とにかく生きていかなくては」と話していました。
現場では、地元の行政から派遣された職員が泥を洗い流す作業などを支援し、復旧を急いでいます。