マイナンバーカードを持つ人に最大5千円分のポイントを付与する政府の「マイナポイント」事業が9月1日に始まる。
ポイントは買い物などに使えるが、複雑な手続きなどが壁になり、事前の申し込みは想定の1割未満と低調だ。
この事業では1日から来年3月末まで、事前に登録した電子マネーやスマホ決済、
クレジットカードなどで支払いやチャージをすると、その額の25%分のポイントが付与される。
手続きに手間がかかるのが、低調な理由のひとつだ。申請には、マイナンバーカードが必要だが、
カードの交付率は8月30日時点で19・3%。このため、多くの人はまず市区町村に申請し、
交付まで1カ月程度待ったうえで、原則本人が市区町村の窓口などに受け取りに行く必要がある。
カードが準備できたら、スマホやパソコンでポイントを得るためのIDを設定し、
キャッシュレス決済の中から自分の好きなものを一つ登録する手続きもいる。
事業の認知度も低く、総務省は今後テレビCMなどでPRする予定だ。
担当者は「事業が始まれば申し込みも増える」と期待する。