北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の健康状態について、アメリカのトランプ大統領の補佐官は、注視しているものの確かなことは分かっていないと述べました。
アメリカの複数のメディアはアメリカ政府関係者の話として「北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が、手術のあと重篤な状態になっている」と伝えていますが、韓国政府などは慎重な見方を示しています。
ホワイトハウスで国家安全保障問題を担当するオブライエン大統領補佐官は21日、記者団に対し「北朝鮮で指導者が病院や執務室をいつ出入りしているかを知るのは容易ではないが、注視している」と述べました。
そのうえでオブライエン補佐官は「キム・ジョンウン氏の容体について確かなことは分かっていない」と述べ、後継者などについて話すのは時期尚早だという考えを示しました。
キム委員長は、祖父のキム・イルソン(金日成)主席の誕生日の4月15日に合わせて、毎年主席の遺体が安置されている宮殿を訪れてきましたが、ことしは伝えられず、地方の施設で手術を受け療養しているという観測も一部で流れています。
キム委員長の動静は1週間余り途絶えており、健康状態に関心が集まっています。