新型コロナウイルスの影響で倒産した企業が、1日までに全国で200社に上ったことが民間の調査会社の調べで分かりました。
民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと、新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少するなどして経営が行き詰まり、破産などの法的手続きをとって倒産した企業は、1日午後の時点で全国で134社となりました。また、事業を停止して弁護士に対応を一任するなど法的整理の準備に入った企業も66社となり、新型コロナウイルスの影響で倒産した企業は合わせて200社に上りました。
このうち5月になって倒産した企業は、民事再生法の適用を申請したアパレル大手のレナウンなど、72社となっています。
業種別ではホテルや旅館などが最も多い39社、居酒屋やレストランなどの飲食店が24社、婦人服や靴、雑貨などが16社となっています。
新型コロナウイルスの関連倒産の数は、100社に達するまで2か月だったのに対して、そこから200社に達するのは1か月ほどとなっていて、増加のペースは加速しています。
調査した会社では「緊急事態宣言が解除されたが、企業の資金繰りの厳しさは当面、続く見通しだ」と話しています。
新型コロナウイルスの経済や生活に対する影響はかなり大きいようです。
この先もしばらくは企業への影響は続くようですが、一刻も早い収束を願うばかりです。