大雪の影響で16日から車の立往生が続いた新潟県内の関越自動車道では、下りの立往生は18日朝に解消されましたが、上りでは今も立往生が続いています。東日本高速道路は朝の時点で立往生しているのは68台と説明していましたが、その後トンネルなどに待避していた車を確認したところ、およそ1000台が立往生しているとみられることが分かり解消に向け作業を急いでいます。
東日本高速道路や警察によりますと、新潟県内の関越自動車道は大雪の影響で16日の午後から多数の車が立往生し、その距離は上り・下りともに最大で15キロに達しました。
その後重機で除雪作業などが進められ18日午前6時ごろ、下りの立往生は解消されました。
一方、上りでは立往生が続いていて、東日本高速道路は午前7時の段階で68台が立往生していると説明していましたが、その後、確認を進めたところ、依然としておよそ1000台が立往生しているとみられることが分かったということです。
東日本高速道路によりますと、六日町トンネルなどに待避していた車を把握できていなかったということです。
一方、消防によりますと、この長時間の立往生で体調を崩したという通報も複数寄せられ、これまでに3人が搬送されたということです。
立往生が続く上りでは東日本高速道路と陸上自衛隊が、おにぎりやパンなどの食料やガソリン、それに毛布などをドライバーに配っています。
当初の見込みより立往生している車が多かったことを受けて、新潟県は食料を増やすなど対応を進めています。
東日本高速道路は自衛隊や警察などと連携し、立往生の解消に向けた作業を急いでいます。
大雪の影響で16日から車の立ち往生が続いている関越自動車道では上り線の複数のインターチェンジで引き続き車を高速道路の外へ誘導する作業が進められています。
このうち、南魚沼市にある塩沢石打インターチェンジでは18日午前、除雪を終えて動けるようになったトラックや車が断続的に一般道路に降り、それぞれの目的地に向かっていきました。
運転していた人たちは一様に疲れた表情で、なかには40時間近く車の中で過ごしたという人もいました。
新潟県新発田市から埼玉県内の会社に車で戻る途中だったという男性は「水や食料の配布などがあったがトイレなどに苦労した。ふだん高速道路を利用する際は道路情報を確認するようにしていて、今回は「事故車有り」という表示だったので進めると思ったが、途中で全く動かなくなってしまった。こんなことになるとは思ってもいなかった」と話していました。
また、埼玉県に帰る途中だったトラックを運転していた男性は「高速道路を走っていると前を走っていた車がハザードをつけ始め、次第に動かなくなった。食べるものがなくなり、雪を食べてしのいだ」と話していました。