2020.06.01旧犬鳴トンネルで迷惑行為

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福岡県の久山町と宮若市にまたがる旧犬鳴トンネルに、夜間に訪れる若者の心ない行為のため、住民とトラブルになる事例が相次いでいる。同所を題材にしたホラー映画(2月公開)の影響とみられ、県外ナンバーの車も目立つ。もともと“心霊スポット”として知られた場所で、過去には殺人事件も発生。動画配信や肝試し目的とみられるが、付近にはごみも散乱。侵入防止のためのフェンスを破る悪質な行為もあって、地元が対応に苦慮している。

「若者らが連日のようにたむろして、ごみを捨てていく。注意しても無視されるし、逆に身の危険すら感じる」。久山町側の住民男性はこう証言する。

旧トンネルは、県道福岡直方線の新犬鳴トンネル近くにあり、現在は通行できない。周辺の道路に陥没や落石があり、両自治体で入り口に門を設け、侵入を禁じている。監視カメラも設置している久山町側では、ビールの空き缶やペットボトル、たばこの吸い殻など大量のごみが落ちている。トンネルをふさぐブロック塀にもスプレーで落書きが多数見つかっている。

近くの男性によると、ゴールデンウイークに若者が急増。島根や茨城ナンバーの車もいた。男性は新型コロナウイルスによる外出自粛で街中に出歩けず、人目につきにくい山中に集まった可能性を指摘。「ごみの量は(映画公開前の)10倍ほどになり、落書きも増えた。夜は怖くてとても近寄れない」と不安を漏らす。道を遮るように大きな石が並べられたり、花火の残骸が散乱したりしていたこともあった。

久山町は5月11日、旧トンネル手前のフェンスが壊されているのを確認。器物損壊事案として、県警に被害届を提出した。町都市整備課は「トンネル付近は町有地であり、不法侵入を看過できない」と訴える。一方、宮若市は市有地への立ち入り禁止の警告文を掲示し、「未舗装の場所もあり、けがをするので立ち入らないで」と呼び掛けている。

粕屋署によると、映画公開以降、久山町側の住民らからの通報は、過去3カ月0件だったのに対して20件発生(5月28日現在)。職務質問の対象者は延べ182人に上ったという。署は重点的にパトロールをして警戒に当たっている。

現場付近では1988年、少年グループによるリンチで男性=当時(20)=が殺害される事件が起きた。久山町の住民は「過去の事件のような犯罪の温床になる。不法侵入や迷惑行為をやめてほしい」と口をそろえ、道路の完全封鎖などの対策を町に訴えている。

旧犬鳴トンネルは福岡県では一番有名な心霊スポットとして知られています。

興味本位や肝試しで行かれる方が多いようですが、地元住民の方にかなり迷惑をかけているようですし、フェンスで囲われていて行く必要性はまったくないので、みなさん行かないようにしましょう。

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