日本相撲協会によりますと、横綱 白鵬は3日に嗅覚に異常があったため、4日に病院で新型コロナウイルスのPCR検査を受けたところ、5日朝に陽性がわかったということです。
相撲協会は、白鵬と接触したと考えられる宮城野部屋の力士について、5日にPCR検査を行うとともに、今後は保健所の指示に基づいて対応するとしています。
相撲協会の芝田山広報部長は、白鵬が保健所の指示で入院することを明らかにしました。
そのうえで「においがしないということで始まったが、今のところ発熱などの連絡は入っていない。部屋の関係者は全員検査を受ける」と説明しました。
白鵬は去年の春場所で史上最多を更新する44回目の優勝を果たしましたが、その後は、右ひざの手術の影響などで、自身初めて3場所連続で休場し、去年の11月場所後に横綱審議委員会から「休場があまりにも多い」として「引退勧告」の次に重い「注意」の決議を受けていました。
去年12月には関取どうしの合同稽古に参加し、大関 貴景勝と相撲を取るなど、今月10日に初日を迎える初場所での復帰に向けて精力的な調整をしていましたが、初日まで1週間を切ってから感染が判明し、出場は絶望的となりました。