新型コロナウイルスの影響で延期されていた熊本城の平日の特別公開は、感染防止対策をとったうえで1日から始まり朝早くから大勢の人が訪れていました。
熊本地震からの復旧工事が進む熊本城の平日の特別公開は新型コロナウイルスの影響で延期されていましたが、熊本市は入園者を県内の在住者に限定したうえでマスクの着用や手の消毒を義務づけて1日午前9時から始まりました。
入園者は新たに設けられた長さ350メートルの通路を通り、崩れたままの石垣や、天守閣で行われている復旧工事の様子を間近で見学していました。
熊本市中央区に住む40代の女性は「熊本城が見られてうれしい反面、崩れたままの城は痛々しく、複雑な気持ちです」と話していました。
熊本城の特別公開はこれで平日と休日ともに始まったことになり、熊本市は今月18日までは入園者を県内在住の人に限定しますが、19日以降は緩和を検討することにしています。
熊本城総合事務所の網田龍生所長は「熊本城の復旧工事は日々、着々と進んでいる。まずは、市民、県民向けの限定した公開だが、いずれは大勢の方に見ていただきたい」と話していました。