新型コロナウイルスの感染有無を調べるPCR検査の態勢強化のため、福岡市医師会と市が検査に特化した「PCRセンター」を市内に開設することが分かった。同市では九州最多の300人以上の感染者が確認されるなど保健所を通じた検査業務が増大しており、負担を軽減して迅速な検査につなげる。
関係者によると、センターでは一般の外来は受け付けず、かかりつけ医らが診察で検査が必要と判断した患者を紹介する仕組みとなる。早ければ5月からの運用開始を目指す。
現在、PCR検査を受けるには、市が運営する帰国者・接触者相談センターに患者や医師が相談。保健所が必要性を認めた場合のみ、医療機関に設置された帰国者・接触者外来を受診して検体を採取、市保健環境研究所で検査する。
ただ、市内では感染拡大とともに相談件数や検査件数が急増し、保健所や帰国者・接触者外来の業務量も増加。新たな検査ルートを設けて対応能力を増強し、感染拡大防止や適切な治療につなげる。
日本中でもPCR検査が受けられる施設を増やす動きが出てきており、ドライブスルー検査など、今後簡単に検査できる設備が整っていくと思われます。