21日、福岡市南区の飲食店で刃物を持った元従業員の男が子ども2人を人質にとって立てこもり逮捕された事件で、男の母親が犯行前日の夜、警察に「息子から金を無心され身の危険を感じている」という趣旨の相談をしていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
21日、福岡市南区大橋のうなぎ店で、元従業員の渡邉祐樹容疑者(35)が店内に侵入し、包丁を持って経営者の3歳と6歳の子ども2人を人質におよそ6時間にわたって立てこもり、監禁と住居侵入の疑いで逮捕されました。
これまでの調べで渡邉容疑者は最近うなぎ店を解雇され、以前から経営者の男性とトラブルを抱えていたことがわかっていますが、20日夜、同居する母親が警察に対し「息子から金を無心され困っている。身の危険を感じている」という趣旨の相談をしていたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。
同様の相談は去年もあったということで、警察は店での勤務や解雇をめぐって金銭トラブルがなかったかなど、犯行のいきさつを詳しく調べています。