新型コロナウイルスの感染拡大の防止につなげるため政府が全国すべての世帯を対象に配布する布マスクの配達が、17日から都内で始まりました。
東京 世田谷区では17日午前、布マスクが入った袋を積んだバイクに乗って配達員が郵便局を出発し、1軒1軒のポストに投かんしていきました。
袋には2枚の布マスクとともに、密集や密接などいわゆる3密を防ぐことなどを呼びかけるお知らせが同封されています。
政府は新型コロナウイルスの感染拡大でマスクの品薄が続いていることから、およそ460億円を投じて、洗って再利用できる布マスクを全国すべての世帯を対象に1つの住所に2枚ずつ配布することにしています。
日本郵便によりますと17日は世田谷区のほか、東京 港区でも配達が始まり、厚生労働省は今後感染者の多い地域を優先して配達地域を全国に広げ、来月中に配り終えたいとしています。
配達を担う世田谷郵便局の西脇豪人さんは「待っている方がたくさんいると思うので、迅速に丁寧に届けていきたい」と話していました。
配布が始まった世田谷区で受け取った人たちからは、さまざまな意見が聞かれました。
86歳の女性は「まだ自宅にマスクはありますが、今後どうなるのか分からないので、布マスクをいただけるのはとてもうれしいです。大きさも、男性だと小さいかもしれませんが、私の顔の大きさだとちょうどいいくらいです。外出する時に使いたい」と話していました。
また、2人の娘がいる母親は「ちょうどマスクのストックが切れてしまったので、ありがたいです。私と娘は自宅で過ごすので、仕事で外出する夫に使ってもらおうと思います」と話していました。
一方、クリーニング店の72歳の男性は「一般のマスクに比べると、口全体を隠せないし、小さいなという印象を受けました。自宅には買い置きのマスクがまだあるので、マスクを必要としている人に届けてほしいので、受け取った布マスクは、返却しようと考えています」と話していました。
小学生の息子がいる62歳の父親は「もらって悪い気はしませんが、政府はもっとやるべきことがあるだろうという気持ちが強いです。3人家族はどうやって使えばいいのかと思います。とりあえず、使わずに取っておこうと思います」と話していました。
最近さらにマスクが手に入らなくなってきましたし、1枚でもいいからほしいというところですよね。
他にもいろんな素材を使った自作マスクなどをつけている方を最近よく見かけますが、自宅待機などでどうしても時間があまってしまった時に試しに作ってみるのもいいかもしれません。