福岡県は1日午前0時、新型コロナウイルスの流行を防ぐための外出自粛要請や一部民間施設への休業要請について、感染が再拡大している北九州市を除き、全面解除した。県外への帰省や旅行のほか、イベントなどの開催も容認。同市で連日感染者が出ている懸念は残るが、経済活動と感染予防の両立を図る日常が本格化する。
休業要請の解除対象は、国内でクラスター(感染者集団)を確認したナイトクラブなど接待を伴う飲食店、カラオケボックス、スポーツジム、ライブハウスなど。再開後も間隔を空けた席配置や換気などの感染防止の徹底を求める。北九州市内の接待を伴う飲食店とライブハウスに限り、最長18日まで要請を継続する。
イベントなどの開催は参加人数の条件を段階的に緩和して可能にするが、北九州市内では18日まで引き続き自粛を要請する。同市民に対しては当面の間、不要不急の外出自粛も求める。
また、九州各県は県外への移動自粛について1日から緩和する。帰省や旅行も自由になるが、北九州市や特に多くの感染者が確認されている首都圏などへの移動については、慎重な対応や自粛を求めている。
北九州市を除いて、全面的な外出自粛・休業要請の解除となりますが、新型コロナウイルスの感染が完全に収束したわけではありませんので、各個人個人での感染対策は継続しましょう。