プロ野球とサッカーJリーグが新型コロナウイルスの対応策を協議する「対策連絡会議」が開かれ、プロ野球の斉藤惇コミッショナーは来月10日から観客を入れる方針を示しました。
対策連絡会議はオンラインで開かれ、プロ野球やJリーグの代表者などが感染症の専門家から意見を聞きました。
この中で専門家から、社会全体の経済活動などが再開したことを踏まえ、感染対策を取りながら観客を入れて試合を行ってもよいという見解が示されました。
会議のあとの会見でプロ野球の斉藤コミッショナーは「状況を十分に勘案しなければいけないが、選手やチームの準備もあるので、よほどのことがなければ来月10日から観客を入れると宣言したい」と述べました。
そのうえで今後、PCR検査を1か月に1回程度行う中で無症状の感染者がチームから出た場合の対応などについて、引き続き保健所をはじめとした関係機関と連携していく考えを示しました。
一方、Jリーグは来月10日の試合から、感染対策を取りながら観客を入れて試合を開催する方針をすでに示しています。
政府の方針では来月10日から入場者数の上限を5000人、または収容人数の半分程度以内のいずれか少ないほうで観客を入れて試合を行うことが認められています。
観客を入れて試合を行う時の注意点について、東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は「スタジアムに来た人が互いに感染しないように手洗いやマスクをし、会場内で大声を出さずに選手を応援していくことになる」となどと指摘し、新たな応援スタイルを模索していく必要性を強調しました。