昨年度、九州・沖縄の小中学校で不登校になっている子どもは、合わせて2万3000人を超え、増加傾向にあることが分かりました。
文部科学省は病気と経済的な理由を除いて、30日以上学校を欠席した不登校の子どもの数について昨年度の結果を公表しました。
それによりますと、九州・沖縄で不登校の子どもは小学校が6908人、中学校が1万6360人と、合わせて2万3268人に上りました。
前の年より2800人以上増え、この過去5年間でも1.5倍に増えています。
内訳をみますと、福岡県が8771人、沖縄県が3406人、熊本県が2684人、長崎県が1839人などとなっています。
また、大分県と沖縄県では、経済的な理由で学校に通えていない子どもがそれぞれ1人ずついました。
学校現場に詳しい九州大学大学院の増田健太郎教授は「子どもを取り巻く人間関係などが変化し、不登校の背景は複雑化している。フリースクールやオンラインの活用など学習機会の保障と居場所の確保を徹底することが重要だ」と指摘しています。