新型コロナウイルスに感染し、初場所を休場した横綱 白鵬が合同稽古に参加し、30番相撲を取って全勝し体力面の回復ぶりについて手応えを口にしました。
横綱 白鵬は、先月5日に感染が確認され、初場所を休場したうえで一時、医療機関に入院しました。
22日には体調が回復し、すでに稽古を再開したことを明らかにしていました。
24日は東京 両国の国技館の相撲教習所で、3月の春場所に向けて行われている合同稽古に初めて参加しました。
白鵬はストレッチやしこ、鉄砲などで入念に準備運動をしたあと土俵に入り、若手の成長株で前頭2枚目の若隆景を指名して相撲を取りました。
白鵬が関取衆と相撲を取るのは去年12月の末以来ということですが、右を差す得意の右四つからの寄りや投げに加えて、突き押しも見せました。
さまざまな取り口で30番続けて取っても息が上がった様子は見られず、全勝しました。
白鵬は若隆景を指名した理由について「若手で確実に力つけているのでどういうものかなと思った」と説明したうえで、番数については「20番と思って土俵に入ったが、気付いたら20番だったので、じゃあもう10番と思った」と話しました。
またスタミナについては「戻ったかなという感じ。10日近く入院すれば落ちますからね」と話し、体力面の回復ぶりに手応えを口にしました。
会場を国技館に変更して行われる春場所については「去年に続いて春連覇を目指して。東京で春場所は初めてですから。初めてというのは好きですから」と終始、笑顔を見せていました。