北朝鮮の体育省は、この夏の東京オリンピックについて、「新型コロナウイルスによる世界的な保健の危機状況から選手たちを守るため」だとして参加しない方針を明らかにしました。
これは北朝鮮の体育省が運営するウェブサイト「朝鮮体育」が5日付けで明らかにしました。
それによりますと、「先月(3月)25日にピョンヤンで、オリンピック委員会の総会が開かれ、委員たちの提議にしたがって第32回のオリンピックに参加しないことを決めた」としていて、この夏の東京オリンピックに参加しない方針を明らかにしました。
理由について、「新型コロナウイルスによる世界的な保健の危機状況から選手たちを守るため」だとしています。
北朝鮮の国営メディアは、オリンピック委員会の総会が先月25日に開かれたことは翌日、報道しましたが、東京オリンピックへの対応については触れていませんでした。
北朝鮮は、新型コロナウイルスの感染者は国内に1人もいないと主張し、中国やロシアとの間で人の往来を厳しく制限するなど、国境の封鎖を続けています。