人類初の月面着陸に成功したアポロ11号の乗組員の1人、マイケル・コリンズさんが28日亡くなりました。90歳でした。
マイケル・コリンズさんは1952年にアメリカ陸軍士官学校を卒業後空軍に入隊し、戦闘機のパイロットなどを経て1963年に宇宙飛行士に選ばれました。
1966年にジェミニ10号で初めて宇宙を飛行し、2回の宇宙遊泳も行ったコリンズさんは1969年、アポロ11号の乗組員として月に向かいました。
コリンズさんはニール・アームストロング船長とバズ・オルドリン宇宙飛行士が月面への着陸という偉業を達成する中、司令船に1人残って支援にあたっていたことから「歴史上最も孤独だった人」とも呼ばれました。
空軍を退役した後は、国務省の次官補や国立航空宇宙博物館の館長などを歴任しました。
家族によりますと、コリンズさんはがんで闘病中でしたが、28日、家族にみとられながら亡くなったということです。死因は明らかにされていません。
NASA=アメリカ航空宇宙局のジャージック長官代行は「本物の先駆者で、宇宙開発の支援者だった」とコリンズさんを悼むコメントを発表しました。