本日、福岡市西区の外壁ALCの現場で、膨れがみられました。
本日は、ALCについて
ALCパネルは「軽量気泡コンクリート」と呼ばれる外壁材で、コンクリートの一種です。
コンクリートと言えば非常に硬く、そして重たいイメージを持つかも知れませんが、ALCは軽石のような見た目と軽さを持ち合わせています。
圧形と薄形のパネルがあり、鉄骨・鉄筋の建物であれば厚形を、木造・鉄骨または完全に木造の建物であれば薄形を使用するのが一般的です。
パネルの中に金網状の鉄筋が組み込まれた構造になっており、中心部の強度は高いものの表面は衝撃に弱くひび割れなどを起こしやすい特徴があります。
耐火性・遮音性・断熱性に優れる反面、水に弱いことから、塗装をする時には様々ことに注意しなければいけません。
1・気泡の穴をきちんと埋める
ALCパネルには小さな気泡が沢山開いています。
だからこそ軽くて扱いやすいのですが、塗装の前には表面に開いたこの穴をしっかり埋めておかなければいけません。
仕上げの前にこの作業を行っておかないと、仕上がってからよく見ると穴が開いたままになり美しくならないことはもちろん、ここから水を吸い込んでしまい「早い劣化の原因」に繋がります。
デコボコした状態のまま均されていないため、仕上げ塗料のつきかたにムラができたりという点も心配です。
下塗りでまずは塗料を塗り込み穴を塞ぎ、そのあと全体をまんべんなく塗装していくことで劣化を遅らせることができるとされています。
綺麗な状態をできるだけ長く維持するためにも、きちんとした下処理をしておくようにしましょう。
2・下塗材は高粘度のものを使う
パネルにヒビが入りそこから水が入り込んでしまうと、中に組み込まれた鉄筋が錆びることがあります。
鉄というのは錆びると若干膨張する特性を持っているため、内側からさらにヒビを広げ、やがてその部分が崩壊してしまう可能性があるのです。
これはパネルの固定に使われるボルトなどでも同じことが言えます。
1度こうなるとパネルの塗り替えを考えた時に大きく修繕しなければいけない状態にもなりかねません。
ですからALCパネルの下塗りにはどろどろとした高粘度の下塗材を使用することをオススメします。